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帽子の話#2 [ファッション]

borusarino-ura.jpg
QUALITA SUPERIORE (クオリティ スーペリオーレ)
ボルサリーノシリーズの見分けは、ハットの裏に記載されていたりします。
QUALITA SUPERIORE (クオリティ スーペリオーレ)略してQSは、
上質な兎を厳選し、柔らかくしなやかな毛のみを使用したシリーズ。
という説明ですがボルサリーノの売れ筋グレードであり、さらに高級な
シリーズも存在します。
私のソフトはアレッサンドリアという3-5万ほどのシリーズで、
ボーラーは、このQSシリーズ、若干アレッサンドリアの上という事に
なります。

さて、今回の本題です。
【ボルサリーノにおける品質とは】
イタリアのボルサリーノ社は1857年にジュゼッペ・ボルサリーノにより創業
いわゆるソフト帽の原型を作った企業です。
企業としての特徴は 効率のためにいかなる品質を犠牲にすることもできない
という完全主義で貫かれたモノ造りを行う稀有な会社です。
http://www.borsalino-japan.com/our-brand
このページの動画がよくそれを表していて、20世紀初頭の機械、道具、
製法を現在でも頑ななまでに守っている。
動画は、現在と過去の対比ですが、ほとんど同じ工程、同じ機械、道具
を使い作っているのがよくわかる動画です。

こんな企業に対しても、昨今、ビンテージ主義で昔のモノは良いとか
いって中古を高値で売ろうとする業者がいたりします。
100年以上前の機械、道具で同じ製法で作り続けるポリシーを無視
しているわけですが、買う側も買う側で、現行品より安い中古を買って、
これは現行品より良いものなんだという心の言い訳が欲しい底が見えます。

ただボルサリーノが例外的だという話しもあります。
こんな企業はおそらく希少どころか、そもそも帽子を作る素材である
フェルトからなにからなにまで一貫した自社生産を行い、しかもそれ
が昔と同じなんてのはボルサリーノ以外はありえないわけです。
所爲ビンテージ帽子は他のメーカーでは存在するわけで、例えば
ジョニーデップがやたら古い帽子をかぶっています。
あれは、ステットソンというカウボーイハットで有名なメーカーで、
現在でももちろん存続していますが、汎用ラインの他に、昔は
ロイヤルステットソンという特別に良い素材、製法を使って作った
帽子がありました。
現在はステットソンは、ボルサリーノがいうところの効率の
ために品質を犠牲にして失ったという事でしょう。
ジョニーデップの写真を見るに、おそらくツバ(プリム)の長いフェドラ
やカウボーイハットが好みで、ロイヤルステットソンが好みなのでしょうね。
というか彼は異常なほどの帽子コレクターと言われていて、それこそ新旧、
なんでも好きなら買うというスタイルに思えますが、基本はあくまで
ロッカースタイルか、カウボーイスタイルのミックスファッションを元にし
たアイテムとしての帽子といった感じでしょうか。

そこまでこだわっているボルサリーノという企業、一世を風靡した帽子も
現在では効率を求めないその姿勢から、企業運営に行き詰まっているという
話しが聞こえてきます。
それを打破するために、18.57という安く品質の良いビギナー向けの商品展開
や、日本現地法人の中央帽子という会社にライセンス生産をさせたラインが存在
します。
ただ、ネットなどの不正確な知識で語っている方も多いので注意が必要ですが、
真実は、フェルト/パナマの紳士帽に日本製や他国の委託品は存在しません。
いわゆるボルサリーノといえばフェルトのソフト帽のイメージ通り、
ボルサリーノを冠したフェルト帽は全てイタリア本国物です。
ライセンスモノはあくまでニット帽や、布などのハンチングなどの帽子です。
あとは、歌詞になったり映画になったりと、あまりにも有名なボルサリーノ
という企業名から、ソフト帽の形そのものをボルサリーノと総称している人も
いるし、ボルサリーノ型とか、ボルサリーノ風とか名付けて売ってたりもする。

ボルサリーノ社のソフト帽を購入する場合はあまり問題もないですし、
それを購入したいって人はそもそも、最低でも数万円から数十万を
帽子ひとつに支払う層ですから、偽物なんか手にする心配はないし、
きにする必要もないかと思いますが、ボルサリーノは正規販売店とか
代理店で購入したほうが得な気がします。

何故かというと、馬毛の帽子ブラシも毎日必要になったり、
保存箱は必須だったり(5000円程する)しますし、ちょっとでも
店の保存や送付が悪く、型の崩れた帽子を手に入れたら大変な出費に
なります。
正規店やきちんとした店で、ちゃんとフィッティングを行い、
相談をしながら型を自分の顔にあわせて整えてくれたりします。
ほら?少しプリム(ツバ)を斜めにしたいとか、ボーラーのサイドプリム
を鋭角にあげたいとか、いろいろあるじゃないですか?
それには自宅でもヤカンの蒸気なんかで出来ない事もないですが、
素人がやって失敗するより、器具の揃った店でちゃんとやった方が
いいですよね。

正規店でも、最近はそれらが出来ない、やらない店もあるかと思います
20代の頃、はじめてソフトを購入した20年以上前、ボルサリーノは
買えませんでしたが、その帽子屋さんは1時間もかけて僕の頭にあわせて
帽子調整をしてくれました。







キャンピングカーと紅葉 [キャンピングカー]


キャンピングカー、バンテックジル(Zil)で南会津に
紅葉を見に行った時のビデオです。
キャンピングカーの機能として、夜中に出て現地で就寝、休憩、
朝ごはんをとり、現地の紅葉や美しい自然を気軽に楽しむという
流れをビデオにしてみました。

コーヒーを飲んだり、ホットサンドを作ったりと、キッチンは
重宝します。
ほんの少しくらいの林道程度なら走行できるので、田代山の
登山道入口あたりまでいってみました。
そこから少し、散歩で山の中へ入っていくと絶景が。
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帽子の話#1 [ファッション]

boller.jpg
新年を迎えるにあたり、帽子を新調した。
ボルサリーノのボーラーハットをチョイスした。
ボルサリーノ自体は2つ目で、もう片方はソフト帽を昔購入した。
ソフトはアレッサンドリアグレードで、今回購入したのは売れ筋の
QUALITA SUPERIORE (クオリティ スーペリオーレ)だ。
※上がボーラー、下がソフトの画像
soft.jpg
帽子の話しと考察を書こうと考えている。
個人的な話しだが、私は紳士を気取りたくて帽子をかぶるわけではない。
好きだったのはブルースブラザースのベルーシーだったり、いわゆる
ミュージシャンの影響が実に大きいから、大きく紳士のたしなみとしての
帽子の話しとしては逸脱してしまう。

【帽子とマナーについて】
私は帽子のマナーにおける、室内や食事の時には帽子を取れというのは
まったく抵抗なく受け入れるし、ぜんぜんその通り室内では帽子を取る。
これがまったく面白いので、ネットで調べた事ではあるが持論を交えて
記載してみたいのだ。
【女性の帽子のマナー】
諸説あるが、女性の帽子の成り立ちは髪飾りなどの装飾品からなっている
ので、室内、食事であっても帽子はかぶったままがマナーのようだ。
ただし、用途における日差しを緩和させるような庇の大きい麦わらなどの
ものは脱帽することらしい。
そりゃ当たり前の話しで、正装の意味の無い用途の異なる日差しなどを
遮るための帽子は室内では用事がないので脱帽するのは当然なんだという事
だと思う。
【カウボーイハット】
欧米なんて話しでマナーをひとくくりにしたがる御仁は多いが、実は帽子や
職業によって異なるようで、欧米では、なんて言ってる人はどこの世界でも
少しおかしな人だと思っている。
実際、カウボーイにとっては朝起きて最初にかぶる物が帽子で、寝る時最後
に脱ぐのが帽子のようで、どこで誰とでも帽子をかぶったままというのが
その成り立ちらしい。
よほどの敬意を表す時だけに帽子を取る、それがカウボーイのこだわりのよう
で、それだけ帽子が大切な物のようだ。

【日本では】
烏帽子を取るなどということは、許される物ではないし、平安時代では
人前で脱帽するなどという事は、名誉を傷つけるどころの大恥という文化
があった。
罪人には帽子をかぶる事は許されないとか、坊主が人前にそのまま出るのは
世俗を捨てた証でもあるとされるわけですが、その後世では正装の時のみ
帽子をかぶるようになっていった経緯のようですね。

このマナーについて、一考察があります。
私はBarで酒を飲む時も、レストランで食事するときも帽子をとりますが、
そこで困る事が非常に多いのですね。
Barのカウンターはバーテンダーの神聖な場所だったり、共有スペースです、
だからカバンや帽子などは置いてはいけないのがマナーである。
これはごもっともで、もとよりその通りだと思うのですが、では客として
帽子の置き場に困る事が実に多い。
Barのマナーについては理解するが、実際にはハットハンガーもなければ
預かっていただけるクロークすら存在しないのが現状で、帽子の好きな人
は理解できるだろうけど、ソフト帽はその柔らかい素材から型崩れが
おこりやすいし、埃もつきやすいのです。

持ち主が慎重に両手で扱い、帰宅後には丁寧にブラシをかけメンテナンス
する帽子を、扱いも知らない誰かに預けて大丈夫か?とも思うでしょう。
ホテルのクロークも同じで、平気で帽子の上にコートなどを重ねて大切な
帽子を潰して台無しにしてしまう高級ホテルがありました。
例えば友人でも同じでしょう。
簡単に触れさせてしまえば、どこかの映画の影響や何かの知識で平気で
クラウンを片手でひょいとつまんだりします。
折れ目なんかついちゃった日には涙目になること請け合いで、だからこそ
【俺の帽子に触れるな!】
と、意味は様々ですが叫びたくなる場合も多いと思います。
コートハンガーくらいはあるだろう?ということで、帽子をかけると
次の客が平気でその上からコートや何かを無造作にかぶせたりします。

脱帽のマナーを守るというのも一筋縄ではなかなかいきません。
マナーを守るという事は、マナーを守りやすい環境づくりも必要だと思う
わけですが、ならばそんな面倒なモンかぶってくるんじゃないよ?
という声も聞こえてきそうですよね。
でも、それじゃ帽子のマナーなんて物そのものが必要ないわけです。

独善的な人に言わせれば、お前が脱帽しないのはマナー違反だが、俺が
帽子の扱いを知らないでお前の帽子がどうなろうが、俺のせいではない。
なのでしょうし、それはBarでもホテルでも同様の考えの場合が多いかと
思います。
本質を知るという事が大切だと思う次第ですが、確かに少数派の帽子
ユーザーのためにサービスのコストをかけるのはバカげた物でしょうし、
それはよく理解できる話しでもあります。
もちろん、そういう店やホテルではないちゃんとした店に行け、という
話しにもなりますよね。
では、脱帽する理由も無い、つまり敬意をはらう必要の無い店とは?
帽子をかぶる人にとってはやはり、最低限の置き場が用意されていない、
帽子の扱いを知らない店と客の集まる場ではないでしょうか?
その店が良い店、悪い店という事ではなく、帽子単体のマナーを
履行しないでも良いお客と、店という事ではないかと思います。
お気に入りの帽子をかぶったままで、まったりと酒を飲めると
いう事にもつながりますから、けっして悪い事ばかりじゃないかと
思います。

では他人にアイツは店で脱帽してないのでマナーがなってないやつだと
思われたら?
そんな事を私は何も気にしないと思います。
だって、そもそも僕は紳士になりたくて帽子をかぶっているわけではない
が、できる限りマナーとされる物は守りたいと思っているだけなのです
から。

【ボーラーハット】
最後に何故、ボーラーを購入したか?
ソフトは言葉の通り、非常に繊細で柔らかい扱いが慎重な物です。
ボーラーは、糊が強く、型崩れのしづらいしっかりとした作りです。
どちらも宝物ではありますし、大切に毎日手入れをする物なのですが、
ボーラーなら多少の強さがあり、もしも上に服をかぶせられたり、
乗せられたりしても、ソフトほどは崩れないからです。



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バズリクソンズ N-3B [ファッション]

n3b-.jpg
【バズリクソンズ】
東洋エンタープライズが手掛けるファクトリーブランドという位置付け。
40も越えると、モノに少しはこだわりたいという気持ちがある。
自分なりのこだわりってモンは、他人のこだわりとは異なる事を理解できる
年齢だし、それはそこそこ好きな物が買える年齢になればみんな同じだろう。

東洋エンタープライズのバズリクソンズは、布やナイロン製品に定評がある。
スカジャンとかを長く作ってきたノウハウや、在米軍PX(売店)納入が9割
以上をしめた事もあったりする実績は素晴らしい。
バズリクソンズブランドは、旧マッコイズとの提携で誕生しただけあり、
復刻モデルのこだわりも相当なものがあるようだ。
N-3B
そのものは、現在の空調の整ったコクピット内や爆撃機内では必要の無い
モデルだし、寒冷地などでももっと良い素材で作られた現代の物のほうが
軍にとっては良いに決まっているので、必要以上に暖かいとか、機能が
どうとかの話しはありえない。
内ポケットすら無いし、新品で当時の軍基準スペックを満たしているので、
古いモノよりは確かに快適ではあるのだろうけど、過信は禁物だ。

【バイクでの使用】
バイクの防寒としては、私のロードキングは風防もあるし、それほど風
に悩まされるほどのバタつきの出る速度域では走行するわけではないので、
問題もそれほど無いのだが、それは乗車姿勢がどかりと椅子に座っている
姿勢だからという事もある。
B-3では暑いし、バイク専用に作られた乗車姿勢を考慮した裁断や、暴風性
や快適性を捨てても、気に入った服を着て防寒対策をしたい場合は選択肢
におおいになる。

私はサイズジャストで選んだが、本来はもっと大きいサイズを購入して、
たくさん着込んでアウターとして使い、腰をインナーコードで縛りあげれば
かなり暖かい本来の機能を発揮すると思う。
逆に、サイズの大きいものをスカスカで羽織り、腰をしぼりこまなければ
当然、まったくもって防寒性は地に堕ちる事になる。
雨にも当然使えないから、やはりこれはファッションとしてバイクを降りても
扱いやすく、着ているのも楽なことから選択肢としてあるんだろうなと。

【ファッションとして】
やっぱり見た目はアビレックスやアルファの何倍も金銭を支払う程の違いは
まったくもって無い。
あるとしたら以前にも記載したが、リアルコヨーテファーの主張がそれに
あたるかもしれないが、後期の米軍採用モデルのファーはコストカットで
アクリルだったりもする。
見た目よりも自己満足と、ちょっとの品質の良さ、当時スペックのこだわり
の復刻、ジッパーひとつとってのこだわりなんかを、わかる人が共有する
くらいじゃないかと思う。

実用で考えると、アビレックスの現行なんかと比較にならない程ズッシリ
重く、へたしたら着てるだけで疲れちゃう人もいるんじゃないかって思います。

【自己満足的総評】
自己満足なら100点満点
リアルコヨーテファー
60年代の米軍の基準通りに忠実に作られたレプリカ
クラウン製ファスナー、防寒製がおそらく高いズッシリとした
コットンやウール混合
マイナス点にするのはその反面
実用性なら重いし、似た製品の数倍の価格だが見分けは普通つかない。
リアルコヨーテファーがあるのでクリーニングが高い。

というような事を承知済みでしか誰も購入しないだろうアイテムだ。





White's Smoke jumper ホワイツ スモークジャンパー [ファッション]

White's Smoke jumperその後。

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毎日のように穿きこみ、だいぶ馴染んできました。
そもそも、初日からホゥインのクロムエクセルレザーは柔らかく、
本来、この手の物は歩くことをあまり考慮されていないが、全然
普通に苦もなく歩くことができた。
S__7397395.jpg
賛否はあるが、自己責任で磨き込み質感を保ってはいるが
それなりに気づいたこともある。

縫製はしっかりとしているが、ヒールの処理が少し雑な箇所が
わずかにあり、神経質に気にしなければどうでもいいがオイルを
塗って処理したら綺麗になった。
ビブラム100は硬いか?といわれれば、まぁこんなもんでしょ?
とも思うし、自分の足に馴染んでいく革の部分は皺も出来て
さらに歩きやすくなってきている。

whits-usiro.jpg

編み上げブーツは面倒か?
これは確かに面倒かもしれないし、コンビニに出かける時などは
買ったばかりでもない限りはかないが、会社への出勤などには
毎日使ってみた。
ブラシを毎日かけてやってはいるが、磨いたのは初日と今日
だけで、傷つきやすいつま先部分は、いくつか知らない間についた
傷はあるが磨いてしまえば目立たない。

脱ぎ履きは座らなければ当然できないし、編み上げの種類を
いくつか楽しみながらしているくらいで。苦ではない。
1年後、めんどくさくて履かないなんてことがないように
しなければと思っている。

まぁ当分、穿きこんでたまにアップしようかなと思っています。

洗車センターの動画アップです [エッセイ]


キャンピングカーを貸した洗車場の番組2話目。
当然、キャンピングカーは出てきませんが、素早く洗車するタイムトライアル
やっています。

トイズマッコイ HILTS A-2 [ファッション]

TOYS McCOY STEVE McQUEEN COLLECTION. TYPE A-2 "V. HILTS"
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およそ一ヶ月、けっこうな頻度でA-2を着込んでみた。
腕まわりの皺や、襟まわりがだいぶやれて馴染んで来ている。
それほど厚い革ではないので着心地も良いし、軽いのが良い。
メンテナンスは軽くブラシをいれる程度ですませている。
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かなりフィット目を選択しているのは、マックイーンの着こなしを
考えてやってみている。チノパンは別にマックイーンのモデルではないし、
普通のそのへんのLeeとかだったりする。

バズリクソンズのホイッスルをつけてみたりして、当時のパイロット
のしていた事を踏襲しているが、飽きたら外しちゃうんだろうな、これ。
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バイク乗りなのでハルシオンのゴーグルなんか持っていて、お国違いだが
パイロットぽい物が結構ある。
そもそもはカフェレーサー御用達のモノが多いが、気にせずに着たり
身につけているが、この時期はA-2は寒いのでバイクには無理がある。
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全体像としてはこんな感じなのだが、モデルが悪いと服に申し訳ないよなぁ。
マックイーンはなんであんなにかっこいいんでしょうね。

RED WING 9106 IRISH SETTER [ファッション]

RED WING 9106 IRISH SETTER アイリッシュセッター

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ABCマートの9106がアイリッシュセッター877に該当するかは置いておいて、
要は9106はアメリカ本国のラインに普通に売ってる色濃いめの製品なのは調べて
わかった。
私としては、犬タグであろうがなんであろうがどうでもいい人で、この靴は
単にたまたま衝動買いした。
そもそも狩猟用ハンティングブーツとして使われた個性は、白いクレープソール
の柔らかな履き心地につながり、エンジニアと比較すれば個性の押し出しも
それほど強くないので着る服をそれほど選ばない。
だから、それほど思い入れがある訳でもないのに、知らないうちに履きこんで
いたなんて事になっている。
RD-ilish1.jpg
実はこの製品の魅力とはそういう事なんじゃないかって思うのだ。
チノでもジーンズでも普段着なら邪魔することなく調和する足下で、さらには
ワークブーツのほとんどが購入当初は硬いにも関わらず、それほどの革の厚み
もない事から馴染みが良い。

だから購入するときもなんとなく買ったし、それほど魅力的に思ったわけでも
ない。手入れをしながら数年履いていると良さに気がついたりするが、ベロ
(靴ひもの後ろの革)にヒモの跡がくっきりと残ってしまったり、薄かったり
するからホントはここにフォルスタンがあったほうがいいのでは?
くらい思ったりもするが、なくても機能としてベロが破けもしないし、ヒモが
足を刺激して痛いってこともないので、あまり気になってはいない。

ワークブーツは本来は歩く事を大切に作られているわけではないが、こいつは
安全靴の機能を少し持ちながら、十分に歩けるという意味ではひとつのカテゴリ
ーの完成型に近いのではないかと思う。

クレープの汚れは、私は歯磨き粉と歯ブラシで洗うが、革の色落ちもほとんど
ない為、手入れの頻度はブーツの中で一番低く、使用頻度は一番高いかもしれ
ない。
もっとも先日のホワイツ、スモークジャンパーを今ならしているので、他の靴
の出番はそれほど多くはないのだが。

【RED WING 2268】レッドウィング(現行) [ファッション]

rd-2268mae2.jpg
【RED WING 2268】
数年前に買った現行2268である。
主にバイク用で使っているが、私のハーレーはステップボードと、
シーソーペダルなのでギアチェンジの傷が付かない。
バイクってのは風雨にさらされるし、その過酷な環境下では革の馴染みも
早ければ劣化も早いのだけれど、コイツは中々タフな奴で、助かっている。
RD-2268-yoko.jpg
磨けば光ってくれるが、購入当初はホワイツにせよレッドウィングにせよ
かなりマットな風合いのシブイ表情の革を使っている。
この点は好みなのだろうが、復刻版のクロンダイクレザーを使った9268の
ほうが処理の関係上、艶やかな印象が新品時は強いので、僕がコイツを買った
時は9268は存在していなかったが、そっちが売っていたらそっちを買ったろう。

ぶっちゃけ、例えば革パンに革ジャンっていうコスプレか?ってくらいキメキメ
の格好でバイクにまたがることも多いし、その時に足下がピカピカしたブーツの
ほうが似合うと感じるので、僕はあえてこういうものを光らせるが、人によって
はエンジニアってのはグチャグチャに汚れてたほうがいい人もいるだろう。
では、現行は光るのか?って言われれば、そりゃなんでも磨けば光ります。
ただ、靴磨きとしてワックス配合のモンを使うか、後処理の化粧的にポリッシャ
を使えば光ますよ?っていう話で、オイルをぬって磨くだけではおそらく
ピカピカにはならないんじゃないか?って思います。
rd2268-yoko2.jpg
まぁ僕の場合、カラー配合の、つまりブラックのクリームを使うので、
つま先まわりの小傷は消えてくれるし綺麗になるので磨くのが好きだ。
このワックス配合のクリームは靴に悪いだと言われる事もあるが、ビジネス
シューズはそもそもピカピカにして履くものだし、高級な物もそうだ。
特にこういうエンジニアとかはタフな仕様で作られているし、履きっぱ
なしよりはマシだと思う。

現行の良さは多少の傷は豚毛のブラシでならし、馬毛の柔らかいブラシで
仕上げ、カラーを入れてやれば常に綺麗な色を出してくれるのだが、
過去のエンジニアは新品時から磨けば光ってくれるところに良さがある
んじゃないかって思う。
革の表面がブラッシングと磨きによる摩擦でツルンとしやすいのは復刻や
過去のモデルだが、現行は購入当初はホワイツやウエスコのような高級
エンジニアに使われるクロムエクセルのようなマットな質感の革だ。
クロムエクセルも磨けば簡単に光るが、レッドウィングの現行も、ブラシ
をかけ、ポリッシャを入れれば光るが、それにはビジネスシューズを
磨くノウハウと道具は必要だと思う。

それでもホワイツなどのクロムエクセルはコードバンとかじゃないので
それほどは光らないし、どちらかというと鈍くて渋い光沢だ。
レッドウィングのクロンダイクはぱっと見、コードバンのような処理
がしてある。
私のエンジニアはそのような処理ではなく、個人的な見解ではクロムエクセル
のような鈍く光る方向性に変えたのではないかと思う。
もちろんクロムエクセルはコンビなめしという手法を使っていて、タンニンと
クロムの良いところどりをし、耐久性と風合いを兼ね備えた革ということで、
現行レッドウィンングの2268はクロムなめしそのものだと思われる。

じゃあ、クロムなめしって?って言われると
そりゃ頑丈でメンテフリーで使えてと、いいことばかりなわけですが、
実際、革ジャンなんかは高級なラングリッツのようにクロムしか使わない
メーカーもありますし、質実剛健さはクロムなめしに軍配があがります。
同じ革の厚みなら圧倒的に頑強さはクロムなめしなので、エンジニアブーツ
に向いているが、そこは人の感性が入り昔の風合いが、とか頑丈さより
昔ながらの風合いがいいんだとかになります。

個人的には両方好きで、だからコンビなめしっていいよね?って話になる。
レッドウィングは昔もクロムなめしよりのコンビなめしで、エイジングも
クロムっぽい特徴が強い画像が多いので、現行とそう大差はないのだけど、
一番違うのはエイジングで茶の下地が顔を出すのがいいか、出さないのが
いいか?って話になったりしますが、画像と文章の通り、私はハゲても
カラー入れちゃうのでクロムでもコンビでもあんまり変わりません。

ただ、コンビもタンニンオンリーもメンテフリーで着られるモンではない。
ホーウィンのクロムエクセルは強烈にオイリーなので、多少のメンテは緩和
出来るが、これはエアロレザーの革ジャンも同じでクロムなめしよりは
弱い。
良いエンジニアブーツを頑強さと、履きやすさと捉えるならば現行が
一番完成されたモンであるのは間違いないし、その理由はクロムなめしの
ほうが革を薄く頑丈に作れるので安全性や、機能性は上だからだ。
ウエスコなんかもクロムなめしが多い。
レッドウィングは買いやすいリーズナブルなお値段と、品質のバランスが良い
ので圧倒的に高級ブーツより数が出回り、それに絡む企業も多い。
ユーザー数も圧倒的だろうから、こうしたおかしな議論になっちゃうんだろうな。
そういう僕も、茶芯だなんだという方向性とは違うが、レッドウィング現行より
復刻のクロンダイクのコードバンみたいな処理が好きだ。

ホワイツ スモークジャンパー [ファッション]

whits-junper-hako.jpg
【White's Smoke jumper】
主にバイクではレッドウィングのエンジニアを使っているが、ダイエットで少し
足が痩せたらしく26ではゆるくなり、25.5のブーツを探し始めた。
この手のワーキングブーツはウエスコとかレッドウィングとか、様々あるが、
今回のポイントは編み上げブーツを探した。
ワーキングブーツに想いをよせるポイントは人それぞれあると思うし、こだわり
もまた千差万別だろうかと思う。

例えば革が分厚けりゃ高級でイイと短絡的に考える人もいるかもしれないし、
どこかのちょうちん記者や、中古品業社が商売のために書く、【茶芯】最上記事
にもウンザリしているが、それもまた僕個人の考えでしかない。
もし自分の漆黒の革ジャンがすすけて茶色になっていったら、そりゃ悲しいと思う
私だし、クツもそりゃ同じなわけですが、なんでこんな事書くかっていうと
ホーインのChromexcel Leather(クロムエクセル・レザー)
の革を使った物が私の今回のホワイツ スモークジャンパーだからだ。
whits-yoko.jpg
確かにこのレザーは全体を黒で染色しきってはいないので、削れれば茶色が顔を出す。
しかし、おそらくこの靴をそうした傷、黒塗のハゲをそのまま履く人間は少ないと思う。
ホーインのクロムエクセルは、素地がそう簡単にハゲて出てくるような質の悪いモノ
ではないし出て来ても色入れするユーザーも多いし、実際のよい革の正義は素の茶
がでずらい、出ない努力をタンナーがいかにしているかがポイントで、ユーザーは
いかに磨きこんで大切にするかが靴のポイントだと思う。
ワーキングシューズとは言え、さすがに現場作業員の安全靴みたいにハゲハゲで薄汚れた
靴を履いてる人を見てかっこいいなんて思う感性は僕には一個もないのである。
実際、ウエスコやホワイツの経年変化で画像検索をかけても、ハゲハゲの汚い安全靴
みたいな画像はまず少ないか、出てこない。
やはり磨きながら大切にした貫禄が出る靴が良い靴だと思うし、素地が出すぎたら
ホワイツにリペアしてもらえば良いと思う(そういうサービスがある)
whits-syomen.jpg
さて、今回この靴を購入したポイントは、編み上げ(レース)のブーツで、
良い革を使っている物で、ジャストサイズで履ける物、とか色々あるのですが、
よーはホワイツのブーツを一個試したくなったのである。
すでにホワイツは昨年ABCマートに買収されているし、その影響と親会社の締め付け
で個人単位のオーダーは受けてくれるが、店単位の大量オーダーは日本からは受けない。
ABCを通せって事になってきているので、ツルシで売っているような販売店は激減している。
ダナーがそうだったように、ABCが本国ではなく安価なモデルを作って名前つけて売り出す
事も今後はあるかもしれない。
その前に購入しようと思っていたのでこれにしたのが一番の理由だろう。
評価の高い歴史あるホワイツの今後は心配ではあるが、もうひとつの理由は既に法外な
値段に日本ではなりつつあるし、今後はもっと高くなりそうだからっていうのもある。

ABCでのオーダーも開始されているが、数年前と比較して基本となる部分もオーダー
オプションとなっていたりする。たぶん2−3万値段がすでにあがってる感じだ。
経年変化で人気のあるクロムエクセルもジャンパーではオプションに変更となってたり
私の買った8インチも標準のあたりまえだったモデルから6インチの低いモデルになり、
二段階も上のオプションになり、この仕様を買うには軽く10万を越えて行く事になって
いる。

つまり私がツルシで購入した物は実際のトコ、現在ではかなりのオプションである。
今後はホワイツはオプション10万越えが当然となり、なんだかイメージと違う
素のモデルがツルシで店に並ぶ事になりそうな感じだ。
僕の場合、このホワイツは在庫なのでかなりお安く購入したわけで、
ホーイン クロムエクセル(革)
8インチ高   (高さ)
ビブラム100#  (ソール)
などなどが現在はオプション扱いということになる。
そもそも森林火災の消防士がヘリから飛び降りる事を目的として作られた物で、
これらは通常、標準装備だった物だがタウンユースにはオーバースペックである事
とか、いわゆる茶芯がどうのという人が日本では多いので、そこに着目したんだろうなぁ。
でもホワイツやウエスコ買う層にそもそも、そんな茶芯だとか気にする人いるのかね?
whist-vibrum.jpg
ビブラム100はオフロードバイクで使っているオフロードブーツのガエルネED-Proでも
使われていて、ヌタヌタの泥や、山の中でバイクを押す時にほんとに重宝しているし、
その耐久性や燃えない素材とか、なじみ深いソールだ。
やはりスモークジャンパー買うなら外せないポイントだったし、そもそも
バイクやキャンプなどのアウトドアが好きな人だったら、当然のこのソールは
外さないだろう。
難点で言えば、ガエルネでもそうだがとにかく頑固に硬いし頑丈なので、長距離を
歩くにはぜんぜん向いてない物だと思われる。
whits-kakato.jpg
ヒールの処理のカーブが実に奇麗なのも気に入ったポイントのひとつで、
こうして革を幾重にも重ねて木のようにした処理は大好きだ。
ビブラムの#100は分厚いのでこのヒールもあいまってかなり身長は上げ底になる。
whits-ashi.jpg
装着感はジャスト25.5の普段のサイズで7.5Eで私はよかった。
もうちょい足が大きく産まれてくれば、もう少しブーツも貫禄あったのになぁ。
土踏まずにサポートがあり、良い感触を与えてくれる。
ぶ厚い革を使っているが、上まで締め上げてもクロムエクセルはそんなに硬い
感触はないのだが、ヘビーな重量感とともに足にあわなければ苦痛を伴うと感じます。
この手のブーツは個体差もあるので、通販する人は気をつけたほうがいい。
足に馴染むという言葉は、革が関節に応じて曲がるクセがつくことを言っていて、
革がのびるなんて事は物理的にはありえない。
馴染んで、関節の曲がりクセに応じてやわらかくなり動かない場所は硬いまま
だからこそ良いのであり、特にこのようにカカトのハイトが高くなる靴は、
歩けばどんどん重力もあいまって前方に足が滑り落ちるし、かかとのサポートも
外れて行く。
そもそも、この手のワーキングブーツはつま先にゆとりを作ってあるので、
指があたるなんて事があったらダメなのだから。

私の場合のサイズ感はこうだ。
実寸では裸足の足で26cmになる。7.5E
通常、日本の汎用品の靴は25.5でジャスト。
ワイズはEで調度だった。

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