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エアロレザーズ ハーフベルト 経年変化 [ファッション]

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いわゆる馬革の革ジャンである。
もう20年近く着ているけど、以前にも記載したのですが私はギターであっても革ジャンであってもビンテージやら古いモンは良かった主義が嫌いである。
理由は簡単で自分が歴史を刻んだモノは愛着も出るが、新品で購入したからこその哀愁も
実はそこにあるのを知っているからだ。
このエアロレザーは新品時には床に立つほど固い状態から着込まなければならない。
だいたい5年目くらいからヤレ感が適度に出はじめて、10年もすると確かに自分の体
にあったモノになっていく。

それと同時に新品時から何年もつきあって来たからこそ理解できる悲哀もそこに出る。
例えば私のようにバイクに乗り酷使する人間にとっては、革には最悪な雨に突然降られた
り、炎天下の紫外線の下でも同様に着られている。
きちんとブラッシングしようが、様々なメンテをしようが、使用されればされる程、
革やモノは痛んでくるものだ。
40代の僕が20年後、どうなってるかって言えば生きていてももっと劣化している。
それがどういう事なのかを新品から革とつきあえばわかっていく物だ。
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ひび割れて、劣化し肩の部分は革が薄くなってきている。
きっと破けてしまうのも後数年じゃないかな?
首回りも当然、同様に牛より劣化も強度も低いんだから早い。
一概に馬は牛より弱いとは言えないし、特にエアロレザーのように分厚い馬革は
場合によっては牛より頑丈な場合もあるけど、ほんとに使い込めばメンテしたって
どうにもならない場合もあります。

何が言いたいかっていうと、つまりは新品で買って手放した品が世の中にはある。
何故手放したのか?理由は様々だが、新品時から所持していた人間にとっては、
もう限界でダメになったという判断があったりします。
だいたいは、新品から馴染んだ蜜月が数年あり、そこからちょうど良い馴染みから
オーナーにとっては劣化という悲しい現実がやってくる。
それは、革の輝きがあきらかに鈍くなったり、スレやひび割れが多くなってきたり、
そんなのもっと大事にしないからだ!って責められそうですが、ハイその通りです。

もともと革ジャンなんかバイクに乗るためのアイテムで、真夏だって着たりします。
いきなり旅先で雨でずぶぬれになったりします。
紫外線でも強烈な日差しなんかも浴びたい放題ですし、汗でもムレムレです。
酷使するのが革ジャンの良さならば、当然、頑張ってもぼろくなりますよね?
それが新品時から知ってるユーザーの悲しい現実のお話なんですね。
それでしまいにゃ手放すわけです。
それは、新品から着ているから知っている悲哀がたくさんつまった物であり、
もちろん次のオーナーさんが大切にしてくれりゃうれしいですけど、私は
売りませんねえ。

だって、汚いの知ってるし、申し訳ないもん。
まあ、破れて本格的にダメになったら捨てる。
モノってそれでいいんだって思ってます。
ギターでもなんでも、モノには劣化と寿命があり、その劣化と付き合いながら生きて
来たからこその愛着もある。
昔のモノがよかった、そりゃ新品の昔の話で、デッドストックで保管状態もバッチリな
モンでもありゃ最高なのかもしれないですし、バイクなんぞ乗らずに大切に着てたけど
体型が!とかで放出されたモンもあるかもしれません。
でも結局は、ほとんどの場合、中古品はそれなりの理由があって放出され、世間に
出回った物であり、ましてや新品よりも安い値札を付けた中古品に、昔のモンだから
これは新品より良いもんだなんて物は存在しないのが現実かと思います。

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