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OGAWA Pilz7 オガワキャンパル ピルツ7 [キャンプ&ギア]

pilz7.jpg
初のオガワテントを購入した。
モノポールテントを試してみたかったという気持ちもあり、ヒルバーグのロースタイル
もいいが、居住性を試してみたかったのもある。
大きな理由としては、友人が同行するキャンプでもう一人分寝れるという状態では、
相手が女の子ならいざしらず、男性二人でヒルバーグのnalloでは辛いのだ。

さてインプレである。
場所は木賊、シルクバレーキャンプ場。
気温は最低-5度、最高+7度あたりの状況であった。
小雨と小雪とミゾレがいりまじる天候で、設営。
実は、ヒルバーグのタープもテント頭頂部に連結していたのだが、それはおっての記載。
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サイズはこのようになるが、全高180はあくまでテントの一番高い場所であり、内部
は170程で、実際に立てる身長は165cmが限界だろう。
モノポールテントは構造上、床面積は広いが頂上目指して壁が傾斜をしていく。
男性がこの中で直立するのは困難である。
しかし、ソロ用や二人用のドームテントの天井高はヒルバーグなら一番高くて100
であることから、この開放感は素晴らしい。
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内部ではポールを中心にコットを配置し、コットの向こう側に自分の荷物をたくさん置けた。
反対側を居間のように使用したわけだが、ここで煮炊きは充分に出来る。(推奨しない)
LEDライトを天井からつり下げ、快適な空間を作り上げられた。
天井部分には2つのエアダクトがあり、テント下部のスカートをまくることで
強制排気が可能だ。
pilz-neru.jpg
印象的には2+1無理すれば3人就寝でき、理想は2人で使うテントだろう。
実際、1泊を2名ですごし、2泊を一人ですごした。
二人とも巨大な男子で、私は180cm近い身長だし、相手は100kgを超える巨漢だ。
だが狭いということもなく、充分荷物を置いて就寝出来たのがいい所だろう。

テント頭頂部からタープを連結し、使用したのだが実は深夜に雪が降り始め、
嫌な予感で目覚めた時はタープに積もった積雪で無惨にポールが湾曲してしまった。
タープを外し、撤収した翌日にキャンプ場の単管で補強し、キャンプを続行したが、
やはり強風や積雪でのタープ連結にはもっと頑丈なポールを買い足すべきだろう。
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耐候性については、構造上ヒルバーグと異なりまったくもって寒い。
インナーがないシングルウォールだから朝、このように凍り付いてしまったし、
深夜の室内の壁面もたっぷりと霜がはりつき真っ白になった。
これは大きな問題で、ダウンシュラフを使っているとこの内壁の霜が溶け出し室内を
濡らしてしまう。シュラフカバーが必要なのはどのシングルウォールテントも同じだ。
しかし、この日は翌日も朝はずっと氷点下で、起きだすまで内壁の霜が溶ける事は
なかったのだが、まさに内部はおかげで天然冷蔵庫になってしまった。
色も黒であるから、下部の地面までおおうスカートをまくり上げて設置しても、
いかにUV加工されていても暑いものは暑いだろう。

設営方法は
1グランドシートを敷く
2アウターをグランドシートに連結する
3各部を調整しながらペグダウン
4アジャスターで位置とテンション調整
5室内に入り込み、一気にポールをたてる
6張り綱を任意ではる
だいたい、買ったばかりでも10分はかからないだろうし、慣れれば5分以内だ。

実は後日談として、頑強なポール180cmを追加購入してキャンプに出かけた。
同じように頭頂部からタープをはり、2名で就寝したのだが、ちょっとした風で
もびくともしなかった。
さらに、オプションであるインナーのメッシュが付属していたのをこの時使った
のだが、設営方法がインナーメッシュを使用する場合異なる。
どこを探しても設営方法が見当たらなかったので、正しいかはしらないが、
グランドシートを最初にひくが、メッシュとは連結できそうもなかった。
行程は以下のようになる
1グランドシートを敷く
2グランドシートの上にインナーメッシュを置く
3インナーメッシュをペグダウンしていく
4インナーメッシュのアジャスタでペグとのテンションを調整
5インナーメッシュにもぐりこみ、ポールを立ち上げる
6上からアウターをかぶせる
7アウターをペグダウンして調整
8張り綱をはる
こちらも行程は増えるのだが、グランドシートと連結しないとか
あまり問題になるほど手間はかからなかった。

内部の結露の対策としては、メッシュであってもインナーがあると役にたつ。
インナーのペグ位置と、アウターのペグを同じにする事は可能なのだが、
ちょっとインナーよりも距離を少しだけ取ってペグダウンしてやると壁に隙間があいて
結露対策や、暑い時の空気の通りをよくする事が可能だろう。

スカートが折り畳めたり、天井部に大きな換気口があったり、収納も小さめに
コンプレッションすればバイクで充分なサイズになることから出動回数が増えそうだ。
寒い時期にはヒルバーグの設営、撤収の安易さ、完全フルクローズで天井の低い
耐候性の高さが心強いし、快適だろう。
暑い時期にどうなるかはまだわからないが、案外いけてしまうんじゃないか?と
あまりの寒さに想像してしまった。
二度目の使用となったキャンプでは、20度前後まで温度があがったが、そんなに暑く
はなかったのである。

収納サイズはポールをしっかりした物に変えてしまったので、厄介になった。
ポールだけバックに収まらないのだ。これは工夫が必要になった。
付属の物であれば充分にバックにおさまった。
また、頭上にしっかりとした木があれば、つり下げてポールを使用しないでも
張る事が可能だ。ポールレスになれば室内の自由度はさらに向上するが、環境
としてそんなに多くはないので、持参したほうがいいだろう。

個人的には購入後、満足度の高いテントだと思う。
工夫次第でモノポールは可能性が随分と広がるのも面白い。
使いかってがいいのである。
ヒルバーグnallo2GTももちろんいいが、このテントも長くつきあえそうな気がする。
ヒルバーグのおよそ半値以下で、インナーメッシュも含め、揃えられた実売価格もいい。
一人ならタープいらずで居間、寝室を作れ、二人なら充分な室内空間で寝起きや着替え
が可能だ。3人ならば寝る事ならば可能だが、コットを設置するのは不可能である。
バイクでの活用も梱包サイズ的にあまり問題にならない。
なんだか、モノポールにはまりそうな気分だ。
ヒルバーグで身体に染み付いてしまった居間と寝室の一体感ある便利さは、同じ室内
で天井の高いテントのすごしやすさや、有効面積の広さに向かって行く。
なんともまた悩ましい問題である。


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kissy

丁度、ピルツ7にしようかピルツ5にしようか迷っていました。今や廃盤の幕ですよね。サイズなど詳しく書いてありとても参考になりました。ありがとうございました。
by kissy (2015-07-13 14:00) 

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