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寝袋(シュラフ)考察 [キャンプ&ギア]

キャンプ道具の中で何を置いても必要不可欠なギアという物は何か?
と問われれば、私は寝袋(シュラフ)であると答える。
優先順位は以下である。
1 寝袋(シュラフ)
2 マット
3 シュラフカバー
4 テント
5 灯火類
6 その他
1に寝袋をあげた理由は
熟睡出来る環境がなければアウトドアは地獄である事
積載物の中でもっともかさばり、もっとも工夫によって小型化可能である事
この2点が最重要課題であるからだ。
私の場合、季節や行く場所の最低気温にあわせて寝袋をチョイスするし、車かバイクか
によってもチョイスする物を変えている。

寝袋(シュラフ)とは?
自分の体温により内部を暖め、その空気を維持させて外気を遮断する物である。
選択するのに悩むのは封筒型、マミー型の2種類で、封筒型は圧迫感がないが、暖まった
空気を外に逃がしてしまうため、せいぜい年に一度のファミリーキャンプにしか使用出来ない。
季節は夏に限定されるような物である。
マミー型はしっかり保温可能な為、多くの季節に対応が可能である。
想像して欲しいのだが、真夏のキャンプは害虫が非常に多い。
キャンプ場は自然に囲まれ、圧倒的に涼しい場所が多い。

シュラフは一般的に化繊で出来た物、ダウン等で出来た物の二種類が素材として使われる。
封筒型のほとんどはこの化繊で作られた物であり、マミー型も化繊はあるが巨大化していく。
シュラフには適応温度という物があり、それによって大きさが変わる。
同じ寒さに対応した物で、化繊とダウンではどれほど違うのか?を検証してみよう。
#1-1.jpg
モンベルの#1大きい方が化繊のエクセルロフトを使ったバロウバック
小さい方がダウンを使った、U.,Lスーパースパイラルダウンハガーである。
#1-1-2.jpg
ともに快適使用温度は-9度から、限界使用温度は-22度となっている。
同じ性能を有しているが、ここまで大きさが異なるのだ。
もちろん、化繊は濡れても性能は落ちづらいし、ダウンは性能が完全に落ちる。
そして、価格も化繊はダウンの3分の1程度であり安価だ。
私はバイクでキャンプする事が多い関係から、圧倒的にダウンを利用する。
ただでさえ積載出来ない二輪車にもっとも巨大な寝袋(シュラフ)を化繊にしてしまったら
快適なツーリングキャンプなど、望めないのだから。
キャンプする為だけにバイクで行くのか?それともその行程も楽しむのか?
これによって大きくギア選択は変わるのだ。
モンベル#1は、雪の降るようなキャンプでも利用可能だし、もっとも快適だと思われる
春や秋の虫の居ないキャンプ期間の寒さにも熟睡を与えてくれるので選択する事が多い。
-9度なんかありえない環境でキャンプなんかしないと言う人がいる。
しかし、この温度表示はあくまで鍛えられた登山家基準の温度であり一般の人とは異なる。
実際に、先日、-5度でこのシュラフで寝たが、首もとを締め、きっちり使ってみたが
寒さによって何度か目を醒してしまった。
使用方法や工夫によって、大きく異なるのだが、初心者は快適+10度を目安にしたほうが
無難である。
つまり、#1ならば0度から1−2度の気温ならば安心して使えると判断すべきだ。
真夏になっていくと、さらに寝袋の大きさは変化してくる、
#5-5.jpg
モンベルの#5当然、大きいほうが化繊である。
#5-5-2.jpg
ここまで大きさが異なればキャンプツーリングの場合、大きな差になる。
雪中キャンプで寝袋2枚重ねなんかで、ダウン#1と5を使うなんて事も実際は可能だ。
#5は6度が快適に眠れる温度だから、事実上、真夏にしか使えない。
しかし、これだけ小さいのであれば、真冬に#1と併用という工夫も可能だし、
+2-3度保温効果をあげてくれるシュラフカバーを使えば、少しの寒さなら我慢は可能だ。

結論としては、寝袋(シュラフ)選びではダウンのマミー型1択であり、他を選択する
ならば車など、積載性にこだわりのない場合や、びしょ濡れが予想されるキャンプ地で
多く利用する場合だ。
モンベルなら#3 0度が快適睡眠温度(初心者はそこから+10)
あたりが無難な選択であり、それを3シーズン(春 夏 秋)使い回すのがいい。
早朝、10度を切らないキャンプ場のみを選択すればよいし、シュラフカバーを購入
したり、自分の防寒着を工夫してしまえばよい。
ただし、寝袋(シュラフ)はあくまで体温を保温する物だから、体温を遮断するような
インナーはよけいに寒い思いをする。フリースであるとか、レイヤードを考慮すれば
空気の層が作れるものを着込めば良い。

金銭的な都合でダウンを購入出来ない場合、実際には化繊シュラフを購入する人は
ほぼ間違いなく、金銭的な理由だろうから、バイクの場合、積載をとにかく工夫する
必要がある。間違いなく、そのままサイドバックに詰める寸法ではないのだから。
寝袋(シュラフ)だけではとても安眠が出来ない、カバーやマットやコット、テント
や調理器具、様々な備品があとからあとから増加していくものだ。
安価でまとめれば、どんどん荷物は全てにおいて巨大化していき、その最大がシングル
キャンプでは寝袋(シュラフ)だろう。
最初は化繊を使っていても、必ず後でダウンのシュラフに手を出すのはお約束なので、
ならばお財布にも最初からダウンシュラフを購入するほうがお得と言える。

テントや装備品などは二の次で、寝袋やマットに予算をかけるのが効率がよい。
寒い夜や朝、安眠出来るか出来ないか?という問題は経験してみないと理解は出来ない。
素敵なキャンプの想い出どころか、ほんとうにひどい想い出にしかならない。
これも、知られていないが、睡眠中の体温は低下するのである。

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