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朝霧ジャンボリー 最終日 [キャンプ&ギア]

朝霧ジャンボリー最終日はゆっくり起床し、のんびりすごした。
キャンピングカーのトイレの処理などを済ませ、子供の友人とお別れ
そして次回も逢おうと約束をし、久能山東照宮へ向かう事にした。
子供は最近日本史に興味を持っていて喜んでくれそうだからだ。
朝霧からかなり距離はあるが、連休最終日とはいってもそれほど時間
はかからなかった。
駐車場の前払い料金を済ませ、1159段の階段を登る。
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ロープウェイも駅までいけばあるようだが、登る事も楽しみと考えた。
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眼下に広がる景色を楽しみつつ、11月とはいえこの地域はかなり暑い。
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本殿へ抜ける参道は急坂を登って来たと思えない程の造りだ。
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本殿前は連休ということでかなりの観光客でにぎわっていた。
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本殿に通じる門は素晴らしい彫刻がほどこされている。
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そこから覗く景観も実に素晴らしい。

さらにその上に登って行くと。。。。
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徳川家康の墓所がある。
日光に移された説、未だ久能山に眠る説、分祀された説様々ある。
久能山の立場では久能山に間違いなく眠っている事になる。
いずれにせよ、手をあわせ、子供とそんな話しをして下山する。
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階段前まで来て、ひと休憩。
もう五年生かとカメラを構えながらおもった。

バンテック ジルというキャンピングカー最初のキャンプはこうしてまくを閉じた。
これからどんな使い方をしていくのだろうか。

朝霧ジャンボリー 二泊目 [キャンプ&ギア]

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二泊目。
昨日は夜通し雨振りのおかげで、外での活動がほとんど出来ていない。
ジルのサイドオーニングを出し、ランタンやキッチンまで配置していたのに、
サイドオーニングは車からの出入りの時、濡れないで出入り出来た事や、
愛犬のトイプードルのあいの気分転換に雨を眺めた事に役立ったくらいだ。
ソーラーの給電もこの天気では役にも立たないが、今回はキャンセル待ちで
電源サイトに入り込めたので電気に困る事はない。
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付属しているケーブルは結構短いので、配電まで車を寄せプラグインしてある。
雨のキャンプなので昨夜は娘とぼんやりホビットのDVDを見ながら適当にすごした。
キャンプ場での過ごし方としては、出来れば外で星空でも見ながらすごしたい
物だが、この雨では仕方ない。
今日は若干晴れ間ものぞくという天気予報なので、期待しながら朝食。
毎度のホットサンドとスープ程度で済ましてしまった。
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昨夜はその実力を発揮することなく吊り下がったままだったペドロマックス。
今夜は使うぞ!と決めていたのに、娘の友人のサイトにご招待され、急遽
夜はキッチンを使うのでそちらのサイトにキャンピングカーごと移動して、
ついに今回は火が入る事はなかった寂しい道具だ。
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昨夜は使う場面がなかったが、今回もしっかり暖をとらせてくれた武井
パープルストーブ。これが無いとたき火を続けなければキャンプは難かしい。
それくらいパワーのあるストーブだ。
一応、この他にガス式のコールマン2バーナーをキッチンにセットしたのだが、
結局最終日の朝まで使う事はなかった。
やはりキャンピングカーにキッチンがあると、寒い雨では室内の調理がメインに
なる。
昨夜、自分だけがシャワーを浴びていたので、近くの温泉、風の湯に向い、
昼食ついでに魔界の牧場で少し遊ぶ事にした。

お風呂の前に魔界の牧場に入り込む。
なんでも1度チケットを購入すると一ヶ月間は何度でも入れるらしい。
天気はよくないが、雨は降っていないのでそれなりに人が多い。
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不思議なトランポリンとやらを娘がやってみたいというので、やらせた。
なかなか元気に飛んでいる。何が不思議だったのか?と聞くと、フワフワ
で柔らかい感触でジャンプ出来るのだそうだ。
その感触が旨く言えないが、なかなかな物だったらしい。
そこから広い場内はひたすら散策。
犬連れなので、入れる場所はかなり限られるのだがそれはそれで犬連れ
ならでわの楽しみ方もある!
まずはこれ。
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異種格闘技戦第一ラウンド トイプードルVS羊
微妙な距離感で見つめ合い、お互い一歩も引かず、最期は羊が客がくれ
る餌に興味が移り、トイプードルのあいはソデにされた。
あんまりにも面白かったもので、第二ラウンド!
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異種格闘技戦第二ラウンド トイプードルVSヤギ
今度の相手はかなり巨大。頭だけであいちゃんの身体全体はありそうだ。
しかもあいが興味を示すと、柵の中から巨大な顔を乗り出し、キス寸前。
瞬間、あいが逃げ、ヤギさんの圧勝。

この後、場内のバーベキューコーナーでジンギスカンやら牛のもも肉を焼いて
食べ、昼食とした。
味はまぁ観光地の味であり、間違っても牧場の味だとかは思わなかった。
最期にデザートのソフトクリームを食べ、キャンピングカーに戻り、
風の湯へ。
朝霧ジャンボリーでキャンプするのは初めてなのだが、ふもとっぱらや、
周辺に何度か来ていたので風の湯ははじめてではない。
しっかりと温泉に浸かった後は、冷たいジュースをキャンピングカーで
飲み、まったりとすごした後、キャンプ場に戻った。

子供の友人家族のお誘いで、そちらのサイトに移動。
うちはうちで、カレーライスを作り、その他、あまった食材で色々作り
お互いに食べ物をシェアしながら数時間すごした。
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鳥の塩レモン風味
話題はキャンプの話しに当然なり、前回お会いしたふもとっぱらの話題
や、キャンプ用品の話題に花が咲く。
最後はキャンピングカーの中にご招待し、子供とウノをしてすごした。
なかなか楽しいひと時に感謝しつつ、次回もまた誘い合って行きましょう
と盛り上がりつつ、夜も遅くなってのキャンピングカーの移動は迷惑に
なるので20時前に自分のサイトに戻った。
そこから急激に眠くなってしまい、バンクヘッドを整理してあげて寝る
スペースを作り、気づかないうちに自分は寝てしまっていた。

夜中3時に眼をさますと、なんと雨空が一転して素晴らしい星空が広がって
いた。寒いが外出て星空を見上げて煙草をふかした。
こうして二泊目の夜は更けて行く。

明日はどこに行こう。。。

朝霧ジャンボリー 1泊目 [キャンプ&ギア]


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いつものように、前日の金曜日夜に出発。
連休だし渋滞を避ける意味合いもある。
今回は、現地最終のSAで仮眠予定だ。
キャンピングカーにしたので、仮眠もいつもと
異なり、快適なんだろうとか考え出発する。

早々、海老名SAで一旦休憩。その後、足柄で
給油した。
荷物をそれなりに積んだバンテック ジルは、
平地ではそれなりに走行出来るが、坂道は
あきらかに速度が低下する。
しかし、思っていた程のこともなく、許容範囲
だ。

風などの影響も、これも気にする程でもなく、
それより静かなエンジン音や、変な振動のない
トヨタダイナベースのカムロードの出来に好感
を持った。

段差の突き上げはトラックらしくあり、リア
ヘビーな重量から、フロント操舵の接地感や、
しっかり感は薄い。
そんな印象を持って運転をしていた。
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しかし、足柄を越えるとキャンピングカーが目
につく。自分が買ったからもあるが、こんなに
多いもんだったか?とすら思う。
購入検討をしていたキャンピングカーも、そこ
かしこにあり、もしかしたらあれに乗ってここ
にいたかもしれないな、とかおもうのだ。

最後の駿河湾SAに到着し、とりあえず仮眠の
支度を行い、軽くSAの売店で買った物を車内
で食べた。
そんなに長時間の運転でもなかったが、休まる
時間が取れるのがキャンピングカーのいい所か
もしれない。
LEDに変えたダウンライトのみでも、充分に
車内は明るく、長椅子脇のダウンライトのみ
点灯させて就寝した。

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私は長椅子の上にウレタンマット、寝袋、娘ら
はバンクヘッドに就寝。


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それぞれ付属カーテンでプライバシーが保てる
のだが、少し寂しさも感じるかな?
朝になり、出発前に簡単な食事を作った。


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ただのホットサンドと、インスタントスープな
のだが、ゆったりと社内で食事や調理が出来る
のは嬉しいものだ。


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コンプレッサー式の冷蔵庫は、走行中は最大に
し、停車中はメモリを2くらいにしたが、充分
満載に詰め込んでいる割には冷えを維持してい
て、雨でソーラー充電が期待出来ないが、なん
とかなりそうな感じである。

娘が持参のDVDを見たがるので、TVをつけて
やり、同時に朝霧ジャンボリーに出発した。
雨はどんどん降り始め、到着したころには本降
りになった。
兎に角、受付に行き、電源サイトのキャンセル
が無いかと聞いた所、さすがに雨であるという
ことだったが、フリーサイトは8時から、電源
サイトは昼から、との事で、近くの駐車場で暇
を潰した。

ほんの一時間でも待つことにたいしたストレス
を感じないのがキャンピングカーのいい所だ。
何かしら準備することも、コーヒーを沸かして
飲むことも可能なので、困らないのだ。

時間になり、受付に行くと今日のキャンプのき
っかけになった、今年5月のふもとっぱらでの
キャンプで娘が友達になった子らの家族と再会
した。

雨の中、サイドオーニングを広げ、ランタンや
パープルストーブをオーニング下に設置したは
いいが、当初は食事を作るのは外でやろうと考
えていたのだが、この雨だ。
しかも電源サイトになったので、室内の調理に
切り替えた。


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アイランドキッチンを調理台にし、コンロを使
い、ダッチの鍋で炊き込みを作る。
塩胡椒と鷹の爪、コンソメだけなのだが。


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火力が小さいと聞いていたのだが、充分ではな
いにせよ、困る程の事もなかった。
家庭よりは狭い分、使い勝手は劣るが、シンク
ガス台、調理台がうまく配置されていて、この
ジルというキャンピングカーの設計に関心する
事が多かった。




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これともう一品作り、夜食を戴いた。
車の中で酒を飲むという、初体験もし、不思議
な気分になった。
その後、なんでも使わないと気に入らない僕は
ボイラーで湯を沸かして、シャワーも浴びた。
若い頃に使ったコインシャワーを思い出す。
本当に狭いし、水も節約はしたが、すっきりし
た気持ち良さはしっかり味わえる。

充分に使えるじゃないか。
ボイラーの性能は中々よく、これが一番いらな
い機能な気がしていた割に、一番感動した機能
だった。そんなに毎回は使わないだろうが、あ
ればほんとに嬉しい機能だ。

夏なら余計に嬉しいだろうな。

ここまで機能としては、トイレを含めほとんど
を使ってみた。
まだ使ってないのは電子レンジくらいだ。
せっかくの電源サイトなので明日使ってみよう




グレンスフォシュ・ブルークスのハンドハチェット#2 [キャンプ&ギア]

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グレンスフォシュ・ブルークスのハンドハチェットを海岸のたき火で使用。
海岸は流木が豊富であるが、この時期になるとさすがに夏の海家の為なのか、
海岸の清掃や整地跡があり、流木は少なかった。
主に、しめったものしかなかったが、そこはなんとか頑張って拾いあつめ、
ネイチャーストーブでたき火を可能にしてみた。
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手斧なので、下に固い土台を木で作り、大きめの流木の枝などを横に置いた状態で
打ち込むと、独特の曲がった柄の形状からスッと刃の上側が木に刺さり込み、
グッと左右にこじると木の目からさくっと割れてくれる。
木を鉈のように立てないで打ち込むのが良いようだ。

いくつかの乾いた流木の細い枝でフェザースティックを何本か作り、
燃えにくそうな少し湿った太めの流木にも、燃えやすい加工をしていく。
わざわざナイフを持ってこなかったのは、斧でこれらの作業を全てこなしてみた
かったからだ。
結論から言ってしまえば、鋭い刃と充分な重さのあるヘッドのおかげで、
この程度のたき火は素晴らしく作業効率がよい。
今回、薪なんかを持ち込んだわけでもないし、現場に豊富にあるという確証
もなかったし、当然、斧をきちんと扱える薪割りの台に適当な物を持参した
わけでもない。
ネイチャーストーブのSでそれなりの2時間のたき火を可能にしてくれたのは、
このグレンスフォシュ・ブルークスのハンドハチェットを購入して良かったと
思わせる点だ。

扱いやすい柄の形状と、この程度の小さいたき火にはジャストな木材加工を
楽にしてくれる。
実は、一番キャンプや私のように、自然のある場所でこのような事を楽しみたい
人にとっては必要なツールではないか?とも思うのだ。
私は、正直偏屈なのであまりモノをほめないのだが、悪い点が見当たらないのである。

ただし、やはり斧を選択するときに注意すべきは用途による使いかってを想像する事
なのではないか?とおもうのだ。
正直、直径10−15cmほどの木材を割るのがこのサイズには限界だ。
もちろん出来ないことはないし、YouTubeなどではこれより小さい、ミニハチェット
でぶっとい丸太を切り落としている猛者の映像もある。
そんなことはしかし無意味であり、この斧はやはりミニサイズの1−2人用のたき火や
焚き付け作りや、ちょっとした木材の加工に威力を発揮する。

私の持っているナイフは3インチと小さいので、それ以上の作業はこの斧に
充分任せられそうである。
アウトドアは長い事やっているが、やはり5−10年で装備は色々と変化していく
ものだとおもう。
キャンプの指向も変化していくものだ。
ちょっと前はテントは夜寝るだけで、食事は外食かインスタント、ひたすら
オフロードバイクで走り回るスタイルから、一人でもキャンプそのものを楽しみ
たいと思うようになったり、たき火をしたいと思うようになってきた。

無駄な物も多く買ったし、装備も快適にするためなら山ほどある。
しかしやはり快適は工夫であるべきだなと、こういう物を買うと思うのだ。

トランギア ストームクッカーS・ULハードアノダイズド [キャンプ&ギア]

■トランギアストームクッカーS・ULハードアノダイズド
いわゆるアルコールストーブのクッカーセットを導入した。
バーナーは今まで多くの物を使用した。
★ガソリン
MSR インターナショナル
SVEA 123R
コールマンスポーツスター
★ガス
コールマン2バーナー
プリマス P-133S エクスプレス・スパイダーストーブ
この他にも安物のものが多数あった。
料理・調理を行うなかでベストマッチなバーナーは?という話題はおいておいて、
人生初のアルコールバーナーや、このクッカーセットの使いかってを記してみたい。

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収納するとこの程度の大きさになるが、この中にはアルコールバーナーは風に弱い為、
上下を連結して使用する五徳付き風防がセットされている。
風防・1L容量の鍋が2つ、蓋・フライパン18cm
熱源であるTR-B25、フライパン、鍋の持ち手ハンドルが同梱されている。
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私は0.6Lのケトル(別売り)を購入し、熱源であるTR-B25をケトルの中に入れ、
スプーンをひとつ同じようにケトルに入れ込み、モンベルの箸、ポケットティッシュを
同梱させている。
これと燃料であるアルコール350mlを専用の別売り容器に入れれば水さえあれば、
どこでも調理が可能な環境となる。
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熱源であるTR-B25はそれ単体でもバーナーとして使用出来るが、別途、五徳が必要
となる。50ccのアルコールで25分燃焼するというのがメーカー公称である。
実際には、TR-B25はいっぱいにいれて100ccはアルコールを入れる事が可能だ。
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キャンプ地でラーメンを作ってみたが、このセットを使うと、多少の風などまったく
ネガティブにはならず、充分な調理が可能だった。
アルコールストーブはガソリンストーブと異なり、面倒なポンピング、プレヒートが
必要なく、壊れる要素もトラブルも起こりようが無い構造だ。
だが、実際には着火してしばらくは火が弱く、本燃焼に入るまで少しの時間がかかる。
その間も使えるので、弱火で調理することにはなるが、本燃焼に入ると充分な火力
を引き出してくれる。
もちろん、このストームクッカーの風防が専用品であり、その優秀さによるところが
大きく、下側から空気を取り込み、上昇気流を作り出す。

メリットとしては、TR-B25そのものは大変にコンパクトであり、このSサイズの
クッカーセットでもソロでは充分な調理は可能であるし、良く出来たセットである。
必要な物がほとんどこのセットの中に入ってしまう。
燃費はそれなりに良いと思う、50ccで25分間燃焼ということは、350ml持参
すれば1泊から2泊のキャンプでは充分な量だと感じた。
逆にデメリットは、ほとんど火力調節が不可能で、ある程度の工夫が必要。
そして消化させて蓋をすればアルコールをTR-B25の中に残せるのだが、
実際には熱くなっているし、面倒である。
だから、調理時間をよく計算してアルコールをTR-B25に入れなければならない。
だいたい私の場合、ホットサンドを焼き、コーヒーを飲むための湯を沸かすのに
15分から20分だった。

しばらくはこれがメインのクッカーと熱源となると思われる。
頻繁にコーヒーなどを沸かすなら、それなりに燃料は必要となってくると思う。
1泊なら350、2泊以上ならと、使い分けることが大事になるだろう。
燃料のアルコールはどこの薬局でも手に入るところが利便性の高い部分だろう。

GRANSFORS BRUKS グレンスフォシュ・ブルークス 斧 [キャンプ&ギア]

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グレンスフォシュ・ブルークスのハンドハチェットを購入した。
鉈を二本程持っているが、バイクなどでのキャンプで持参したことは少ない。
最近は、シルクバレーキャンプ場で設備や備品がそろってしまっているため、
ぬるま湯すぎるキャンプを繰り返しているからだ。
しかし、ふと最近おもいたって、近くの海岸でコーヒーをいれたり、ネイチャー
ストーブでたき火をしていると、ホームセンターの鉈では使いかってが悪い。
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私が購入したのはハンドハチェット、つまり手斧である。
刃の自重が440gあり、手持ちの鉈とは比較にならない重量だ。
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そしてすね毛すら剃れる鋭利な刃がつけてあるのがこの商品の特徴で、
ナイフとしての利用すら可能となっている。
刃渡り80mm 柄長245mmである。
良い鉈も実は似たような物で、切れ味が鋭く、それなりの重さを持っている。
斧といっても手斧なので、用途は焚き付けを作ったり、フェザースティック
(焚き付けようの加工木材)を作ったりする為や、ブッシュクラフトで必要な物を
加工したりするレベルの物だ。
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斧と聞くと、長い柄を使い遠心力でパワーを出して、大きな木材を叩き割るイメージ
だが、我が家にはそんな必要がないので、アウトドアで使用しやすい物を購入した。
幼少の頃、よくこのサイズの斧を使って風呂を薪で炊いていたのを思い出す。

付属の斧の本があり、この本は面白い。
そもそも日本人の斧の使い方がほぼ間違っているのがわかる。また、この斧の
メーカー、グレンスフォシュ・ブルークスを検索して、YouTubeなどを見ていると、
まったくもって自分も含め、日本人は刃物全般の使用法知識が薄いのがわかる。
人によっては、手斧や鉈で薪が割れると思っていたりする。
YouTubeなどでの外人の手斧の扱いは素晴らしい、合理的で安全で無限の可能性を
これ一本できちんと表現している。
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私の場合はナイフ3.5インチの小さいのを一本と、この手斧で刃物を確定したい。
よく包丁のほうが実に合うという人がいる、調理だけを見れば確かにそうだ。
しかし、包丁で細かな焚き付けを作る事も出来なければ、空き缶で灰皿も作る気には
なれないだろうし、枝払いなんか出来っこない。
とか言っておいて、YouTubeで最近ハマってる『裏山ブッシュクラフト』という
ヨーロッパ在住の日本人が作っている番組がやたらと素晴らしく、影響を受けて
しまったのは間違いがない。

装備を肥大化させていかに家の快適さを外に持ち出す大型キャンパーが多いが、
そろそろ日本人も何故外に出て、フィールドでどうやって時間をすごすか?
を考えるべきなのだと思う。
個々のキャンパーの思考が、少しずつでもそうして変化すれば環境も変化するのでは
ないかと思うのだ。
大型の斧を持ったところで森で生きている木を切り倒しても生木は燃えない。
朽ちて倒れた枯れ木は燃えやすく、加工がしやすい。
先出の裏山ブッシュクラフト冒頭の言葉が興味深いのだ。
The more you know the less you carry
知識が増えれば装備は減って行く。

もちろん究極は、斧とナイフだけで快適なキャンプは可能なのだろうが、そこまで
私は望んでいるわけではなく、必要最低限で困る事のないアウトドアライフである。

プロトレック(PROTREK) RW-S5100-1JF [キャンプ&ギア]

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■CASIO PRO TREK RW-S5100-1JF (カシオ プロトレック)
キャンプ用やバイク用、カヤック用の時計を購入した。
今まで同じカシオのG-SHOCK GIEZを使用していたが不満が多かった。
モノがどうこうではなく向かない使用方法だったのだ。
海外で利用出来なかった事(電波時計として)
バックライトがない為、キャンプで不便であった事
そこで、電波時計としても世界で利用出来て、様々な機能がある代替えとしては以前から
プロトレックが気になっていたのだ。
色々、検討した結果、このモデル、RW-S5100-1JFにしたのだが、数日機能をいじり倒して
みた。

RW-S5100-1JFの機能や特徴は
○タフソーラー いわゆる太陽電池で稼働する。
○気圧 温度 高度 方位が計測出来るセンサーを内蔵
○アナログ式の針の視認性の良さとデジタル表示
○世界29タイムゾーン対応電波時計
○カーボンファイバーを練り込んだ強いベルト
○タフに扱える
と言ったところだろう。
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ベルトはウレタンにカーボンをインサートしてチギレに強くしてある。
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おそらくはタフソーラ駆動でも、内蔵電池の持ちは5−10年だろうから
その期間きっちり使い込めればいいのだが、むしろこれだけの機能を使っていれば
普通の電池では厳しい部分も出て来るだろうから、歓迎するところだ。

私のよく使う機能としては
先ずは温度計である。
寒い日の温度は気になるところでもあるし、計測をしたくなる。
どこにでも記載してあるが、プロトレックの場合は腕に巻いていると体温に干渉
して狂うので、そこはテント内では外して使う事になる。
温度計はキャンプの楽しみでも僕の場合はある。

※BAROボタンを一度押し、気圧が表示されたら下のADJUSTを押すと温度が表示。
腕から外して20分程で体温からの干渉がなくなるようだ。
得に調整を必要とはしないが、調整機能も存在する。

気圧計について
気圧はその変動によって、今後の天気を予想出来る。
計測モードにするとリアルタイムに計測してくれる。さらに、
2時間ごとに自動計測された物がグラフで表示され、目で天気の行方が理解できる。
気圧や計測グラフが上昇傾向にあるときは天気がよくなる事を示す。
逆に、下降傾向にある場合は天候の悪化が予想されるというわけだ。
この上下は秒針でも示され、三時の秒針位置から12時方向、6時方向に2時間前と
どれくらいの気圧変動があったかを示してくれる。
※BAROボタンを一度押し、気圧が表示

高度計測について
プロトレックの高度計は気圧変動によって割り出す相対的な機能である。
私の自宅は高度66Mであるので、まだキャンプに使用していないからここでチェック
してみた。
基準高度の設定の仕方は忘れないようにしなければならない。
何故ならば、一番頻繁に設定するのが実はこの機能だと思われるからだ。
私は登山はあまりやらないが、オフロードバイクなどで野山に行く時には楽しめる
ツールになり得ると思う。
■基準高度の設定方法
ALTIボタンを押し、高度計測モードを起動。ADJUSTボタンを2秒押し続けると
HoldSet表示がされる、それが消えるまでの時間が2秒程だ。
消えたら、COMPボタンで5m上昇、 ALTIボタンで5m下降と、現在の高度にあわせる。
それぞれ長押しで早送りが可能だ。セットしたら再度ADJUSTボタンを押すと完了だ。
基準高度は、私の場合iPhoneのGPSと地図を利用したアプリで計測し、セットする。
これが一番わかりやすいが、電池が切れてしまったり、いちいち出すのは面倒だ。

高度計測の間隔は最初の3分は5秒ごとに計測し、その後は2分おきに10時間計測する。
もうひとつのモードでは5秒おきに1時間計測がある。私はそちらを利用している。
そのほうが面白いからだ。

方角計測モード
これは一番欲しいモードだ。
カヤックなどをして、実は困った事が出発地点のロストで、戻るのに苦労した事だ。
広い湖では目標を見失うと、えんえんと彷徨い、帰還するのに相当の苦労を強いられる。
実際に田沢湖でそんな経験があった。
コンパスがあればこんな目にはあわなかった。
実際、地下鉄の出口で自分の位置を確認したり、バイクで山の中で確認したり、
迷信を信じるならば、キャンプで北枕をさけるためにとかも可能である。
道に迷ったりしたときには地図とにらめっこしながらと、多くの場合、有効なツールである。
■COMP ボタンを押すとコンパスモードに切り替わる。
秒針が北を指し、12時の位置を北にあわせれば自分の位置が理解出来る。
また、液晶にNW などの表示と角度が表示されるので、秒針と表示で磁北を把握出来る。
人によっては磁北ではなく真北にあわせたい人もいるだろうけど、私の場合、アバウトで
構わないのでこれといって調整をすることはしていない。

カヤックで出発地点の方位を記録してしまえば、帰還するのに迷う事はない。

■アラーム機能について
MODEボタンを押して、ALモードを出し、COMP/ALTIボタンでアラームセット5つ、
時報を表示させる。
ADJUSTボタンを長押しすると設定モードに入り、COMP/ALTIボタンで時刻を設定、
ADJUSTボタンで終了となる。
この時の注意点は、アラームがオンなのかオフなのかを液晶でしっかりと確認するという
事だ。オン・オフの設定は、BAROボタンで行う。
しかし、アラームはあまり実用的とは言えない。
敏感な人ならよいが、10秒の大きくもない電子音で起きれるかどうか?という事だ。
私の場合、とても無理なので、この機能については起床とかではなく予定、行程に
おいて使う機能ということになるだろう。
そのために5つのアラームセットと、時報が設定できるようになっているのだろう。

■総評
実際のところ、実に楽しい時計で、アウトドアやフィールドの遊び方を増やしてくれる。
キャンプに行かないでもこの時計を腕に巻いてすごすことが実は増えてしまった。
それくらい楽しいのである。
高価といわれる時計もいくつか持ってはいるが、やはり気遣いもなく扱えるプロトレック
は楽しい。
このような時計を使いこなし、マニュアルを覚えるのは大変でもあるが、そんなに難かしい
わけでもなく、だいたいの事は直感的なボタンで操作が可能である。
後は、フィールドでどう楽しみ、使いこなすか?という所だろう。
私は気に入ってしまったので、おそらくこの先の人生もずっと一本は持っておくことに
なりそうである。



OGAWA Pilz7 オガワキャンパル ピルツ7 [キャンプ&ギア]

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初のオガワテントを購入した。
モノポールテントを試してみたかったという気持ちもあり、ヒルバーグのロースタイル
もいいが、居住性を試してみたかったのもある。
大きな理由としては、友人が同行するキャンプでもう一人分寝れるという状態では、
相手が女の子ならいざしらず、男性二人でヒルバーグのnalloでは辛いのだ。

さてインプレである。
場所は木賊、シルクバレーキャンプ場。
気温は最低-5度、最高+7度あたりの状況であった。
小雨と小雪とミゾレがいりまじる天候で、設営。
実は、ヒルバーグのタープもテント頭頂部に連結していたのだが、それはおっての記載。
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サイズはこのようになるが、全高180はあくまでテントの一番高い場所であり、内部
は170程で、実際に立てる身長は165cmが限界だろう。
モノポールテントは構造上、床面積は広いが頂上目指して壁が傾斜をしていく。
男性がこの中で直立するのは困難である。
しかし、ソロ用や二人用のドームテントの天井高はヒルバーグなら一番高くて100
であることから、この開放感は素晴らしい。
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内部ではポールを中心にコットを配置し、コットの向こう側に自分の荷物をたくさん置けた。
反対側を居間のように使用したわけだが、ここで煮炊きは充分に出来る。(推奨しない)
LEDライトを天井からつり下げ、快適な空間を作り上げられた。
天井部分には2つのエアダクトがあり、テント下部のスカートをまくることで
強制排気が可能だ。
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印象的には2+1無理すれば3人就寝でき、理想は2人で使うテントだろう。
実際、1泊を2名ですごし、2泊を一人ですごした。
二人とも巨大な男子で、私は180cm近い身長だし、相手は100kgを超える巨漢だ。
だが狭いということもなく、充分荷物を置いて就寝出来たのがいい所だろう。

テント頭頂部からタープを連結し、使用したのだが実は深夜に雪が降り始め、
嫌な予感で目覚めた時はタープに積もった積雪で無惨にポールが湾曲してしまった。
タープを外し、撤収した翌日にキャンプ場の単管で補強し、キャンプを続行したが、
やはり強風や積雪でのタープ連結にはもっと頑丈なポールを買い足すべきだろう。
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耐候性については、構造上ヒルバーグと異なりまったくもって寒い。
インナーがないシングルウォールだから朝、このように凍り付いてしまったし、
深夜の室内の壁面もたっぷりと霜がはりつき真っ白になった。
これは大きな問題で、ダウンシュラフを使っているとこの内壁の霜が溶け出し室内を
濡らしてしまう。シュラフカバーが必要なのはどのシングルウォールテントも同じだ。
しかし、この日は翌日も朝はずっと氷点下で、起きだすまで内壁の霜が溶ける事は
なかったのだが、まさに内部はおかげで天然冷蔵庫になってしまった。
色も黒であるから、下部の地面までおおうスカートをまくり上げて設置しても、
いかにUV加工されていても暑いものは暑いだろう。

設営方法は
1グランドシートを敷く
2アウターをグランドシートに連結する
3各部を調整しながらペグダウン
4アジャスターで位置とテンション調整
5室内に入り込み、一気にポールをたてる
6張り綱を任意ではる
だいたい、買ったばかりでも10分はかからないだろうし、慣れれば5分以内だ。

実は後日談として、頑強なポール180cmを追加購入してキャンプに出かけた。
同じように頭頂部からタープをはり、2名で就寝したのだが、ちょっとした風で
もびくともしなかった。
さらに、オプションであるインナーのメッシュが付属していたのをこの時使った
のだが、設営方法がインナーメッシュを使用する場合異なる。
どこを探しても設営方法が見当たらなかったので、正しいかはしらないが、
グランドシートを最初にひくが、メッシュとは連結できそうもなかった。
行程は以下のようになる
1グランドシートを敷く
2グランドシートの上にインナーメッシュを置く
3インナーメッシュをペグダウンしていく
4インナーメッシュのアジャスタでペグとのテンションを調整
5インナーメッシュにもぐりこみ、ポールを立ち上げる
6上からアウターをかぶせる
7アウターをペグダウンして調整
8張り綱をはる
こちらも行程は増えるのだが、グランドシートと連結しないとか
あまり問題になるほど手間はかからなかった。

内部の結露の対策としては、メッシュであってもインナーがあると役にたつ。
インナーのペグ位置と、アウターのペグを同じにする事は可能なのだが、
ちょっとインナーよりも距離を少しだけ取ってペグダウンしてやると壁に隙間があいて
結露対策や、暑い時の空気の通りをよくする事が可能だろう。

スカートが折り畳めたり、天井部に大きな換気口があったり、収納も小さめに
コンプレッションすればバイクで充分なサイズになることから出動回数が増えそうだ。
寒い時期にはヒルバーグの設営、撤収の安易さ、完全フルクローズで天井の低い
耐候性の高さが心強いし、快適だろう。
暑い時期にどうなるかはまだわからないが、案外いけてしまうんじゃないか?と
あまりの寒さに想像してしまった。
二度目の使用となったキャンプでは、20度前後まで温度があがったが、そんなに暑く
はなかったのである。

収納サイズはポールをしっかりした物に変えてしまったので、厄介になった。
ポールだけバックに収まらないのだ。これは工夫が必要になった。
付属の物であれば充分にバックにおさまった。
また、頭上にしっかりとした木があれば、つり下げてポールを使用しないでも
張る事が可能だ。ポールレスになれば室内の自由度はさらに向上するが、環境
としてそんなに多くはないので、持参したほうがいいだろう。

個人的には購入後、満足度の高いテントだと思う。
工夫次第でモノポールは可能性が随分と広がるのも面白い。
使いかってがいいのである。
ヒルバーグnallo2GTももちろんいいが、このテントも長くつきあえそうな気がする。
ヒルバーグのおよそ半値以下で、インナーメッシュも含め、揃えられた実売価格もいい。
一人ならタープいらずで居間、寝室を作れ、二人なら充分な室内空間で寝起きや着替え
が可能だ。3人ならば寝る事ならば可能だが、コットを設置するのは不可能である。
バイクでの活用も梱包サイズ的にあまり問題にならない。
なんだか、モノポールにはまりそうな気分だ。
ヒルバーグで身体に染み付いてしまった居間と寝室の一体感ある便利さは、同じ室内
で天井の高いテントのすごしやすさや、有効面積の広さに向かって行く。
なんともまた悩ましい問題である。


寝袋(シュラフ)考察 [キャンプ&ギア]

キャンプ道具の中で何を置いても必要不可欠なギアという物は何か?
と問われれば、私は寝袋(シュラフ)であると答える。
優先順位は以下である。
1 寝袋(シュラフ)
2 マット
3 シュラフカバー
4 テント
5 灯火類
6 その他
1に寝袋をあげた理由は
熟睡出来る環境がなければアウトドアは地獄である事
積載物の中でもっともかさばり、もっとも工夫によって小型化可能である事
この2点が最重要課題であるからだ。
私の場合、季節や行く場所の最低気温にあわせて寝袋をチョイスするし、車かバイクか
によってもチョイスする物を変えている。

寝袋(シュラフ)とは?
自分の体温により内部を暖め、その空気を維持させて外気を遮断する物である。
選択するのに悩むのは封筒型、マミー型の2種類で、封筒型は圧迫感がないが、暖まった
空気を外に逃がしてしまうため、せいぜい年に一度のファミリーキャンプにしか使用出来ない。
季節は夏に限定されるような物である。
マミー型はしっかり保温可能な為、多くの季節に対応が可能である。
想像して欲しいのだが、真夏のキャンプは害虫が非常に多い。
キャンプ場は自然に囲まれ、圧倒的に涼しい場所が多い。

シュラフは一般的に化繊で出来た物、ダウン等で出来た物の二種類が素材として使われる。
封筒型のほとんどはこの化繊で作られた物であり、マミー型も化繊はあるが巨大化していく。
シュラフには適応温度という物があり、それによって大きさが変わる。
同じ寒さに対応した物で、化繊とダウンではどれほど違うのか?を検証してみよう。
#1-1.jpg
モンベルの#1大きい方が化繊のエクセルロフトを使ったバロウバック
小さい方がダウンを使った、U.,Lスーパースパイラルダウンハガーである。
#1-1-2.jpg
ともに快適使用温度は-9度から、限界使用温度は-22度となっている。
同じ性能を有しているが、ここまで大きさが異なるのだ。
もちろん、化繊は濡れても性能は落ちづらいし、ダウンは性能が完全に落ちる。
そして、価格も化繊はダウンの3分の1程度であり安価だ。
私はバイクでキャンプする事が多い関係から、圧倒的にダウンを利用する。
ただでさえ積載出来ない二輪車にもっとも巨大な寝袋(シュラフ)を化繊にしてしまったら
快適なツーリングキャンプなど、望めないのだから。
キャンプする為だけにバイクで行くのか?それともその行程も楽しむのか?
これによって大きくギア選択は変わるのだ。
モンベル#1は、雪の降るようなキャンプでも利用可能だし、もっとも快適だと思われる
春や秋の虫の居ないキャンプ期間の寒さにも熟睡を与えてくれるので選択する事が多い。
-9度なんかありえない環境でキャンプなんかしないと言う人がいる。
しかし、この温度表示はあくまで鍛えられた登山家基準の温度であり一般の人とは異なる。
実際に、先日、-5度でこのシュラフで寝たが、首もとを締め、きっちり使ってみたが
寒さによって何度か目を醒してしまった。
使用方法や工夫によって、大きく異なるのだが、初心者は快適+10度を目安にしたほうが
無難である。
つまり、#1ならば0度から1−2度の気温ならば安心して使えると判断すべきだ。
真夏になっていくと、さらに寝袋の大きさは変化してくる、
#5-5.jpg
モンベルの#5当然、大きいほうが化繊である。
#5-5-2.jpg
ここまで大きさが異なればキャンプツーリングの場合、大きな差になる。
雪中キャンプで寝袋2枚重ねなんかで、ダウン#1と5を使うなんて事も実際は可能だ。
#5は6度が快適に眠れる温度だから、事実上、真夏にしか使えない。
しかし、これだけ小さいのであれば、真冬に#1と併用という工夫も可能だし、
+2-3度保温効果をあげてくれるシュラフカバーを使えば、少しの寒さなら我慢は可能だ。

結論としては、寝袋(シュラフ)選びではダウンのマミー型1択であり、他を選択する
ならば車など、積載性にこだわりのない場合や、びしょ濡れが予想されるキャンプ地で
多く利用する場合だ。
モンベルなら#3 0度が快適睡眠温度(初心者はそこから+10)
あたりが無難な選択であり、それを3シーズン(春 夏 秋)使い回すのがいい。
早朝、10度を切らないキャンプ場のみを選択すればよいし、シュラフカバーを購入
したり、自分の防寒着を工夫してしまえばよい。
ただし、寝袋(シュラフ)はあくまで体温を保温する物だから、体温を遮断するような
インナーはよけいに寒い思いをする。フリースであるとか、レイヤードを考慮すれば
空気の層が作れるものを着込めば良い。

金銭的な都合でダウンを購入出来ない場合、実際には化繊シュラフを購入する人は
ほぼ間違いなく、金銭的な理由だろうから、バイクの場合、積載をとにかく工夫する
必要がある。間違いなく、そのままサイドバックに詰める寸法ではないのだから。
寝袋(シュラフ)だけではとても安眠が出来ない、カバーやマットやコット、テント
や調理器具、様々な備品があとからあとから増加していくものだ。
安価でまとめれば、どんどん荷物は全てにおいて巨大化していき、その最大がシングル
キャンプでは寝袋(シュラフ)だろう。
最初は化繊を使っていても、必ず後でダウンのシュラフに手を出すのはお約束なので、
ならばお財布にも最初からダウンシュラフを購入するほうがお得と言える。

テントや装備品などは二の次で、寝袋やマットに予算をかけるのが効率がよい。
寒い夜や朝、安眠出来るか出来ないか?という問題は経験してみないと理解は出来ない。
素敵なキャンプの想い出どころか、ほんとうにひどい想い出にしかならない。
これも、知られていないが、睡眠中の体温は低下するのである。

寒い!福島県 木賊シルクバレー シーズンイン? [キャンプ&ギア]

関東は桜も散り、すっかり春めいてきました。
ついにゴールデンウィーク直前までやってきて、この時期思うのは福島県は
木賊、シルクバレーキャンプ場のシーズンインです。
土曜日にはたき火場の施設を作るということで、手伝いに出向く事が難かしく、
家を出たのは夜になってからでした。

横浜から東名、首都高を経て、東北道へ。そして西那須野塩原で下車すると
なんだか怪しげな雰囲気が。温度は3度そこそこに下がり、時間は深夜1時頃。
ここでこの気温っていうことは、道の凍結が恐ろしい。
塩原温泉を抜ける頃には、ちらほら雪がまってきました。
塩原あたりの桜は、もう少しで散ってしまいそうな加減。
そして会津田島を抜ける頃にはいよいよ、雪は本降りへと変わっていった。
2時あたりに木賊に到着し、そそくさとテントを設営し、煮炊きでテントを暖めた。
heater.jpg
ヒーターを着けると、やはりテントの内部は暖まる。
ヒルバーグは夏の昼間には内部に居る事ができないほど暑いのだが、こういう
時は素晴らしい。換気に気遣いながら暖をとったり、コーヒーを沸かす。
ガソリンストーブしか持参しなかった事をかなり後悔しながら、プレヒートを
調整しつつ、MSRインターナショナルを使う。
水を買ってこなかったので、水は豊富に勢い良くつもって来た雪を使う。
当然、雪というのは比重が軽いため、大量に手で掬うはめになった。
この時期にこんだけの雪が降るというのは想定外だが、オープン前のキャンプ場では
水道が使えないし、使えたとしてもこれだけ気温が下がると無理だろう。
そう考えると、調理出来る水分が豊富に取れる雪も悪くはない。

それから寝袋にくるまってとっとと寝てしまった。
ナンガとSWENのコラボシュラフだったが、気持ちよく眠れた。
朝になってまた、消していたヒータをつけ、あたたまると寝袋から這い出てコーヒー
とトーストで朝食。こういう時、ヒルバーグの前室の広さがありがたい。
煮炊きで一気にあったまったテントでそそくさと上着を着込んだ。
tent2.jpg
表にでると、一面雪で4m超えのヒルバーグの半分がうまっていた。
どうりでそんなに寒くないはずだ。ほとんどカマクラ状態になっていたのだ。
tent.jpg
どっぷり雪に覆われたテント。
朝になって、手伝いに集まったみなさんがちらほらと活動をしていた。
しかし日曜のこの雪で本日の手伝いは中止ということで、残念なこととなった。
ならば温泉でも入ろうと、木賊温泉に出かけた。
onsen2.jpg
何度はいっても、いつきてもこの温泉は素晴らしい。
だれもいない貸し切り状態で、目の前の渓流をみつつ風呂に浸かる。
onsen1.jpg
今回は車で来たのだが、夏タイアだった。
キャンプ場の入り口の坂の途中、二度程スタッグしたがなんとか脱出成功したのは
よかった。この雪では帰れないなと思い悩んでいたが、キャンプ場のオーナー曰く、
昼には溶けちゃうよとの発言。
tokusaro.jpg
30cm以上はあろうかという積雪がほんとに溶けるのか?
なんておもっていたら、昼にはみるみる溶け出して、普通に帰宅出来る
状態になってしまった。
途中、10割ソバを食べによりつつ、ほんとにお風呂に入りに来ただけの本年度
初キャンプは終了した。
しかし、最初のキャンプが雪とはなぁ。
自分の装備品に感謝しつつ、木賊を後にしたのだった。

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