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帽子の話#1 [ファッション]

boller.jpg
新年を迎えるにあたり、帽子を新調した。
ボルサリーノのボーラーハットをチョイスした。
ボルサリーノ自体は2つ目で、もう片方はソフト帽を昔購入した。
ソフトはアレッサンドリアグレードで、今回購入したのは売れ筋の
QUALITA SUPERIORE (クオリティ スーペリオーレ)だ。
※上がボーラー、下がソフトの画像
soft.jpg
帽子の話しと考察を書こうと考えている。
個人的な話しだが、私は紳士を気取りたくて帽子をかぶるわけではない。
好きだったのはブルースブラザースのベルーシーだったり、いわゆる
ミュージシャンの影響が実に大きいから、大きく紳士のたしなみとしての
帽子の話しとしては逸脱してしまう。

【帽子とマナーについて】
私は帽子のマナーにおける、室内や食事の時には帽子を取れというのは
まったく抵抗なく受け入れるし、ぜんぜんその通り室内では帽子を取る。
これがまったく面白いので、ネットで調べた事ではあるが持論を交えて
記載してみたいのだ。
【女性の帽子のマナー】
諸説あるが、女性の帽子の成り立ちは髪飾りなどの装飾品からなっている
ので、室内、食事であっても帽子はかぶったままがマナーのようだ。
ただし、用途における日差しを緩和させるような庇の大きい麦わらなどの
ものは脱帽することらしい。
そりゃ当たり前の話しで、正装の意味の無い用途の異なる日差しなどを
遮るための帽子は室内では用事がないので脱帽するのは当然なんだという事
だと思う。
【カウボーイハット】
欧米なんて話しでマナーをひとくくりにしたがる御仁は多いが、実は帽子や
職業によって異なるようで、欧米では、なんて言ってる人はどこの世界でも
少しおかしな人だと思っている。
実際、カウボーイにとっては朝起きて最初にかぶる物が帽子で、寝る時最後
に脱ぐのが帽子のようで、どこで誰とでも帽子をかぶったままというのが
その成り立ちらしい。
よほどの敬意を表す時だけに帽子を取る、それがカウボーイのこだわりのよう
で、それだけ帽子が大切な物のようだ。

【日本では】
烏帽子を取るなどということは、許される物ではないし、平安時代では
人前で脱帽するなどという事は、名誉を傷つけるどころの大恥という文化
があった。
罪人には帽子をかぶる事は許されないとか、坊主が人前にそのまま出るのは
世俗を捨てた証でもあるとされるわけですが、その後世では正装の時のみ
帽子をかぶるようになっていった経緯のようですね。

このマナーについて、一考察があります。
私はBarで酒を飲む時も、レストランで食事するときも帽子をとりますが、
そこで困る事が非常に多いのですね。
Barのカウンターはバーテンダーの神聖な場所だったり、共有スペースです、
だからカバンや帽子などは置いてはいけないのがマナーである。
これはごもっともで、もとよりその通りだと思うのですが、では客として
帽子の置き場に困る事が実に多い。
Barのマナーについては理解するが、実際にはハットハンガーもなければ
預かっていただけるクロークすら存在しないのが現状で、帽子の好きな人
は理解できるだろうけど、ソフト帽はその柔らかい素材から型崩れが
おこりやすいし、埃もつきやすいのです。

持ち主が慎重に両手で扱い、帰宅後には丁寧にブラシをかけメンテナンス
する帽子を、扱いも知らない誰かに預けて大丈夫か?とも思うでしょう。
ホテルのクロークも同じで、平気で帽子の上にコートなどを重ねて大切な
帽子を潰して台無しにしてしまう高級ホテルがありました。
例えば友人でも同じでしょう。
簡単に触れさせてしまえば、どこかの映画の影響や何かの知識で平気で
クラウンを片手でひょいとつまんだりします。
折れ目なんかついちゃった日には涙目になること請け合いで、だからこそ
【俺の帽子に触れるな!】
と、意味は様々ですが叫びたくなる場合も多いと思います。
コートハンガーくらいはあるだろう?ということで、帽子をかけると
次の客が平気でその上からコートや何かを無造作にかぶせたりします。

脱帽のマナーを守るというのも一筋縄ではなかなかいきません。
マナーを守るという事は、マナーを守りやすい環境づくりも必要だと思う
わけですが、ならばそんな面倒なモンかぶってくるんじゃないよ?
という声も聞こえてきそうですよね。
でも、それじゃ帽子のマナーなんて物そのものが必要ないわけです。

独善的な人に言わせれば、お前が脱帽しないのはマナー違反だが、俺が
帽子の扱いを知らないでお前の帽子がどうなろうが、俺のせいではない。
なのでしょうし、それはBarでもホテルでも同様の考えの場合が多いかと
思います。
本質を知るという事が大切だと思う次第ですが、確かに少数派の帽子
ユーザーのためにサービスのコストをかけるのはバカげた物でしょうし、
それはよく理解できる話しでもあります。
もちろん、そういう店やホテルではないちゃんとした店に行け、という
話しにもなりますよね。
では、脱帽する理由も無い、つまり敬意をはらう必要の無い店とは?
帽子をかぶる人にとってはやはり、最低限の置き場が用意されていない、
帽子の扱いを知らない店と客の集まる場ではないでしょうか?
その店が良い店、悪い店という事ではなく、帽子単体のマナーを
履行しないでも良いお客と、店という事ではないかと思います。
お気に入りの帽子をかぶったままで、まったりと酒を飲めると
いう事にもつながりますから、けっして悪い事ばかりじゃないかと
思います。

では他人にアイツは店で脱帽してないのでマナーがなってないやつだと
思われたら?
そんな事を私は何も気にしないと思います。
だって、そもそも僕は紳士になりたくて帽子をかぶっているわけではない
が、できる限りマナーとされる物は守りたいと思っているだけなのです
から。

【ボーラーハット】
最後に何故、ボーラーを購入したか?
ソフトは言葉の通り、非常に繊細で柔らかい扱いが慎重な物です。
ボーラーは、糊が強く、型崩れのしづらいしっかりとした作りです。
どちらも宝物ではありますし、大切に毎日手入れをする物なのですが、
ボーラーなら多少の強さがあり、もしも上に服をかぶせられたり、
乗せられたりしても、ソフトほどは崩れないからです。



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