本栖湖 カヤック 二度目 VOL.2 初めてのソロ [カヤック]
当初から予定していたソロでカヤックを今回は挑戦してみることにした。
午前は家族で遊び、昼食はテントを張ってあるのに外で食べる事にし、
買い出しをした後、キャンプ場に戻ったのは午後になってからだった。
本栖湖は午後になると風がだいぶ強くなり、午前中では想像もつかないくらい
湖畔の波打ち際もバサバサと音を立てて、波が打ち寄せている。
湖面を見ても波を打っているのはすぐにわかるが、そのうちシーカヤックに
取り組みたい僕はコーミングカバーをしっかりと装備し、予定通り漕ぎ出す事
にした。
それほど大きな波が出ているとは、陸からの視線では思いもしなかったが、
それでもデッキにかぶる程度の波が何度か押し寄せる。
キャンプ場は入り江のようになっていて、そこで湖面からキャンプ場を撮影した。
この入り江のような場所を超えると、富士山が真正面のポイントなのだが、
ここ以上は頭を白く立たせた波が無数に見えている。
ちょっと荒れているが行って見ようと決心し、漕ぎ出すとファルトの460Tの
フレームに覆われたスキンがばたばたと音を立て、富士山が見えるのと同時に
キャンプ場近くでは想像出来ない強い風がカヤックを横殴りにした。
だいぶ昔にカヤックスクールで漕がせてもらった海でも、こんなに荒く無かった
が、どう考えても普通の海であればこれより厳しいに決まっていると思うと、
パドルを持つ手にも力が入った。
前後に浮体も入れているし、沈してもたいした事はない。そもそも僕は
泳げる部類の人間だという気持ちもあった。
対岸まで行こうと頑張って漕いでみたが、漕ぎ出したキャンプ場から半分以上漕いだ
所で、本栖湖の観光船がだいぶ後方を通った。
後ろから当然、想定外の経験のない波を受け、ひやっとした所で自分の筋力に改めて
相談し、対岸に行ってしまえば帰るのがちょっとつらいなと判断した。
コーミングカバーの威力は素晴らしく、水があまり入って来なかった。
家族で乗る時は三人用のカバーはないので付ける事は出来ないが、ソロなら
安心感を含めて抜群の効果がある。
見た目にも効果が高いというのが感想だ。
それと浮体を入れるのは良いのだが、あきらかに三人の時よりも当然重心が上がる。
横風に影響を受けやすいというのがよくわかった。
自分が中央に陣取り一人で漕ぐという効果だが、まっすぐ進むという事では
三人よりもあきらかに、進路がとりやすいし、方向転換もやりやすい。
4m60cmの船体の長さをまったく意識させない。
さて、キャンプ場に帰るべく懸命に漕いでみたのだが、これが波の向きが
変わってしまう対岸近くから中央は、風の影響も含め、なかなか進まない。
感覚的には来た道の半分程度の速度で必死に漕ぐ事になったと思う。
パドリング技術という意味では、よけいな力があちこちに入っているのが
自分でよくわかる。
足を使い、全身で軽く漕いで行くというバランスがどこかで崩れてしまうのだ。
なんとか岸までたどりついた時は、ちょっと腰や肩が張ってしまっていた。
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